4月29日の昼前位でしょうか、ついに一時1ドル160円まで行きましたね。
そこからしばらくして5円位の円高に戻りました。
ひょっとして為替介入が入ったのでしょうか?
ま、でもこれくらいであれば焼石に水で結局157円近くまで円安に戻され、今後また円安に向かっていくんでしょうね。。。
今回はそんな為替が乱高下する原因を根本から考えていきたいと思います。
価格が上下する理由
1ドルの価値が155円になったり160円になったりと価格が上下していますが、これは為替(FX)だけではありませんよね。
株取引であっても仮想通貨取引であっても金、銀、穀物などの先物取引でも同じです。
ドルでも円でも、トヨタの株でもアップルの株でも、ビットコインでもイーサリアムでも金でもトウモロコシでも一緒です。
要はそれら資産を売り買いすることで市場(取引所)で儲けようとして価格が上下するのです。
取引で儲ける方法
上記のドルでもトヨタ株でもビットコインでも何でも、
安く買って、それを高く売れば儲かることが大原則です。
高く買って安く売れば損をします。
成行と指値
実際に市場(取引所)で資産を売ったり買ったりする時の売り方、買い方にはそれぞれ2種類あります。
売り方 | 買い方 | ||
① | 成行売り | ⇔ | 指値買い |
② | 指値売り | ⇔ | 成行買い |
成行とは市場で示されている価格(指値)で売り買いすることです。
なので原則①か②のどちらかの組み合わせとなり、「①の成行売りと②の成行買い」または「②の指値売りと①の指値買い」の組み合わせになることはあり得ません。
ここについて詳しく説明します。
指値
市場で示されている価格(指値)とは、具体的には下記の数字です。(1ドル何円というイメージ)
真ん中の黄色「158.000」円が現在の1ドルの価格です。
上の青色の価格がこの金額で売りたいという「売り指値」で、下の赤色の価格がこの金額で買いたいという「買い指値」です。
このようにこれだけの価格で売りたい、買いたいという希望の価格を投資家一人一人がシステム(板)に自由に入れていきます。
売り指値
例えば売りたい金額(売り指値)の「158.488」円のところの左側に白色で「100.0」とありますが、これは1ドルを「158.488」円で売りたいとしている合計額で、それが100ドル分あるということを表しています。
売り指値158.499円では2400ドルとなっており、その価格で売りたい合計額が2400ドル分ということです。
もちろん「全く同じ」価格で売りたい人は複数人いるので、この白色100.0ドルや2400.0ドルというのはその複数の人々の合計額となります。
例えば158.499円で売りたいAさんが400ドル、Bさんが800ドル、Cさんが1200ドルなので合計2400ドルなのかもしれません。あるいはAさんが1000ドル、Bさんが1400ドルかもしれません。
買い指値
赤色は買い指値で、先ほどの青色の売り指値と逆(反対)です。
158.005円で買いたい人の合計額が5.0ドル、157.868円で買いたい人の合計額が62.2ドルということです。
成行
しかし、上記のように売りたい買いたいの希望価格(指値)を入れていても、それだけでは売買がおこりません。
売り指値の価格で買ってくれる人や、買い指値で売ってくれる人が現れる必要があります。
市場でリンゴを売りたくてもそのリンゴを買う人がいないと売れませんし、リンゴを買いたくてもリンゴを売ってくれる人がいないと買えないようなものです。
この売り指値の価格で買う人が成行買いの人、買い指値で売る人が成行売りの人です。
成行買い
では、この市場(表)で成行買いの人は1ドルをいくらで買いたいと思いますか?
答えは一番安い157.674円です。。。。一番高い158.005円で買いたくないですよね。。普通は。。
しかし実際は一番高い158.005円でしか買えません、最初は。。
もしも一番高いこの158.005円で成行買いの誰かが合計額5.0ドルすべてを買ってくれれば、その後は次の157.868円で成行買いをすることができます。
157.868円の合計額62.2ドル分も全て買われてしまえば、157.839円という次に安い価格で買うことができるというようになっています。
このように上の高い価格から下の安い価格に順番に買うことが可能という仕組みが取引の原則です。
成行売り
反対に成行売りの人はいくらで売りたいかというと、158.521円です。
しかし、その下には158.510円、158.499円という順により安い価格で売ろうという人(売り指値の人)がいるので、この人たちが優先される仕組みですので、158.521円で売るためにはそれ以下の自分より安売りしている人の合計額3025.4ドル(400+2400+100+125.4)分が先に売れる必要があるわけです。
実際はこの指値(売りも買いも両方)の価格は一定で静止していることはなく、常に価格が変化しています。
もし、一定時間数分いや数秒であっても静止している市場であったとすると売買取引はしない方が良いです。
ちょっと難しいですがそれは「流動性が低い板」といって活発な取引がされていないので、要は寂れたお客さんがいない市場で新鮮でない古びたリンゴが売られているようなものです。そんなところ行っても満足できるリンゴ買えませんよね。。それと同じです。
信用取引、先物
株をしている人は「空売り」ってご存じだと思います。
していない人にとっては訳の分からない取引です。
空売りって、今保有していない高値の株を売って、将来その株の値段が低くなったら買って儲ける取引です。。
えっ??
例えば今日26日某A社の株価は1600円です。昨日の1300円から1日で300円上がりましたね(なので週明けは下がるかな、、、知らんけど。。)
仮に週明け火曜日は1300円に戻る(株価が下がる)としましょう。
そうすると今日空売りをする、つまり今持っていないA社の株を1600円×100株=16万円で売ります。
予想通り週明け火曜日株価が1300円に下がったら、そこでその100株を1300円×100株=13万円で買います。
結果、時間の流れは反対(未来から現在)ですが、13万円で買って16万円で売っているので3万円儲けることができます。
これが空売りで先物取引の1種になります。
通常?は現物取引といって株を先に買ってから後で売るという時間の流れが片方向(現在から未来)の取引ですが、先物取引では現在から未来、未来から現在という両方向の取引ができます。
なぜこんなことができるのか?
答えは簡単です。
先物取引は取引所(市場)で株=株相当額のお金を投資家に貸しているんですね。投資家を取引所が信用しているので信用取引とも言います。
株ではなく為替(ドル)の場合で考えると
例えば1ドル150円である今日、ドルを1000ドル分で売って、3日後に1ドル148円の円高になった時にその1000ドルを買うことができます。
結果今日150円×1000ドル=15万円で売って、3日後148円×1000=14万8000円で買うことになり、15万円-14万8000円=2000円儲かります。
もっとも予想が外れて3日後に円安の152円になってしまった場合、1000ドル×152円=152000円なので、ここで買うと15万円-15万2000円=🔺2000円のマイナスになり損をしてしますことになります。
先物取引で儲けるポイント
儲けるポイントは最初に述べた「安く買って高く売る」ですが、先物の場合は「①安く買ってから高く売る」「②高く売ってから安く買う」ので、将来投資対象資産(株式やドルなど)の価格が上がりそうだと予想すれば①つまりその資産を「買う」、反対に価格が下がりそうだと予想すればその資産を「売る」ことから始めることです。
利益確定
特に短期売買ではこまめに「利益確定」と「損切」することが重要です。
NISA、iDeCo等の長期投資は反対ですね。途中で資産価格が上がっても下がっても動じずに持ち続けることが重要です。
短期売買は、そうではなくてこまめに自分の決めた利益額(利益率)になった時に「利益確定」(通常は資産を売却する、売りから入っている場合は資産を購入する)する。逆に自分の決めた損失額(損失率)になったら「損切」する。
これが重要です。
もう一つ、「含み益」と「含み損」も考えてみましょう。
含み益は利益確定せずに保持し続けている状態、含み損は損切せずに保持し続けている状態をいいます。
利益確定、損切が難しい人は含み益と含み損のコントロールができないと言えるかもしれません。
どれくらい儲かったら利益確定しようかな??
どれくらい損したら損切しようかな??
と含み益と含み損をみながら(計算しながら)利益確定、損切できない状態ですね。
そこをどう解決すれば良いのか?
答えは、先ほど述べたように、利益率、損失率を自分で決めて、そこになれば必ず利益確定、損切をするというルールに絶対に従うということです。
これは短期投資うまくいっている人はみんな同じ意見ではないかなと思います。
仮にそうしなくてうまくいっている人は偶然、運がとてもよいだけではないでしょうか??
取引き時間間隔
最後にどれくらいの時間の間隔で取引(売買)するかを考えます。
具体的にはスキャルピングとかデイトレードとかスイングとか短期、中長期取引と言っている取引する時間の間隔です。
人によって考え方は違うかもですが、短期取引というのは3種類。
取引時間間隔 | ||
① | スキャルピング | 数秒から数分くらい |
② | デイトレード | 数時間長くても半日くらい(寝てたり生活時間あるので) |
③ | スイング | 数日から数週間くらい |
これ以上になると中期取引ですね。
iDeCoやNISAは長期保有取引かなと。
価格推移の見え方
①1週間
②1日
③5分
①~③のそれぞれにある縦棒1本はローソク足と呼ぶ「資産価格の一定期間の最高値と最低値」を表すものです。(ちなみにこの資産は暗号資産のソラナ=solanaです)
①は1本のローソク足が「1週間」のもの、②は「1日」、③は「5分」です。
①→②→③で「時間軸」がより短くなっているということです。
それによって、ローソク足が連なった全体の数値の推移が全く違って見えますね。
全く違ったグラフに見えるのではないでしょうか?
なので複数の時間軸を同時に考慮しながら「いつ」売るべきか買うべきかと考えることが必要になってきます。
これがいわゆるテクニカル分析をしながら取引をするということです。
なんでもそうですが、実践、練習しながら上達していくものです。
ではどうやって練習するのかそれは以前のこちらの記事を御覧ください。
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