仮想通貨取引所ステーキングでのUSDTの準備

暗号資産

前回 外貨(ドル)預金よりも利率が高い海外仮想通貨取引所でのステーブルコインUSDTのステーキング(預金のようなもの)について実施方法を説明しました。

今回は、そもそも海外仮想通貨取引所の自身の口座にUSDTを準備する方法を解説します。

賢い準備方法

大きく分けて2つあります。

①クレジットカードかP2P取引で買う
②日本仮想通貨取引所で「適当な」仮想通貨を購入(取引)して、それを取引所口座に送る

なんとなく面倒でないのが①のようですが、あまりお勧めはできません。

その理由は、だいたいにおいて、手数料が②よりもかかる場合が多いからです。具体的にはスプレッドが広いということです。1ドル150円のときに、155円、6円かかるとかですね。

後ほど説明しますが、②もそこそこ為替手数料(スプレッド)がかかるのですが、それでも①に比べれば低いです。

なので②を説明します。

1)日本の取引所、GMOコイン、DMMbitcoin、楽天コイン、SBIVCトレード等で適当な通貨を買う
2)その通貨を海外取引所に送金する

注意点としては、スプレッドが広かったり、入出金手数料がかかる(高い)取引所は避けることです。

まとめると、銀行口座から日本取引所口座に「円」を入金し、ビットコイン、リップル、ダイ($ステーブルコイン)などを購入し、それを海外仮想通貨取引所に送金して、海外取引所でその通貨をUSDTに換えます(売ります)。

ここで問題が1点。

日本取引所からその通貨を「直接」海外取引所に送れない場合があります。(トラベルルール等の理由←コインデスクの記事より)

その場合は一旦「ご自身のウォレット」を経由します。

1)日本の取引所で適当な通貨を買う
2)メタマスク等ウォレットに送金する
3)そのウォレット内の通貨を海外取引所に送金する

なので、仮想通貨ウォレットの準備はしておいてください。

スプレッドにご注意

手数料を考慮すればもう1点、日本取引所で購入する通貨それぞれのスプレッドに注意しましょう。

通貨によってスプレッドの「割合」が違います。

例として日本取引所はGMOコイン販売所の場合)で考えていきます。

①ビットコイン(BTC)

購入価格10,492,023円(A)と売却価格9,980,217円(B)から中値を導き出すと、(A+B)÷2=10,236,120円(C)となります。

そうすると中値購入(または売却)価格との差は、A-C=255,903円(D)となります。こちらが片道のスプレッド手数料です。1ビットコイン買うのにこの手数料がスプレッドとして支払う必要があるということですね。

スプレッド割合にすると、D÷C×100=2.5%(片道)となります。

②リップル(XRP)

同様にリップルで中値、スプレッドを計算すると、ビットコインと同じくスプレッド割合は2.5%(片道)となります。

③ダイ(DAI)

ダイはどうでしょうか?

購入価格154.530円(A)と売却価格152.992円(B)から中値(A+B)÷2=153.761円(C)。

中値購入(または売却)価格との差は、A-C=0.769円(D)でスプレッド割合D÷C×100=0.5%(片道)です。

実はビットコイン、リップルだけではなくてDAIを除いては、すべてスプレッドは2.5%です。

ちなみに外貨預金等の場合は、前回のドル片道(為替)手数料がこのスプレッドに一致します。

ドル普通預金 円⇔ドル片道手数料
住信SBIネット銀行 0.5% 0.06円
ソニー銀行 0.3% 最高0.15円~0.04円
イオン銀行 0.15% ドル→円0.5円(逆0円)
楽天銀行 0.01% 0.25円
三菱UFJ銀行 0.01% 1円(ネット0.25円)
三井住友銀行 0.01% 1円(ネット0.50円)
みずほ銀行 0.01% 1円

DAIの0.769円はメガバンクよりは低いですが、ネットバンクよりは高いですね。

しかし、他の仮想通貨に比べれば非常に低いです。

では、DAI一択かというとそうでもありません。

送金手数料の問題

その理由はご自身のウォレットを経由するときの送金手数料が問題となるからです。

1)日本の取引所で適当な通貨を買う
2)メタマスク等ウォレットに送金する(送金手数料無料の取引所を選択可能
3)そのウォレット内の通貨を海外取引所に送金する(送金手数料がかならずかかる

以前トラベルルールが問題なかった頃は日本取引所から送金手数料無料で海外取引所に直接送れていたのでこの問題はありませんでした。

しかし、現在はこの送金手数料がかかってくるので、送金手数料も考えなければなりません。

要はDAIを送るよりも送金手数料が安い通貨を最初に選択すべきです。

それは、リップルやステラルーメンなどです。

他に色々ありますが、GMOコイン等を除いては取引所で売買は可能だけれども送金できない通貨が実は多いです。

典型的なのはメルカリですね。

あとDMMビットコインはスプレッドが低くて良いのですが、送金できるのはビットコイン、イーサリアム、リップルの3通貨のみです。

ビットコイン、イーサリアムはリップル等に比べてかなり送金手数料が高いのでこちらを購入して、それを送金してUSDTに換えるというのはコストがかかりすぎるかなと、あと送金の時間もかかりますし。

まとめ

ということで、賢くUSDTをステーキングする方法はGMOコインやDMMビットコインでリップルを購入し、それをメタマスク等のご自身のウォレットに移して、そこからそのリップルをバイビットなどの海外取引所におくり、そこでステーキングを開始する。

すると年利10%前後で運用できるのでご自身の判断で行ってください。

最後に脅すようですが、2年前でしたか当時世界第二位のFTXという仮想通貨取引所が倒産しました。

代表のサムバンクマンフリードが顧客の財産を私用で使いこんでいたからですね。

えっ、そんなことがあるのか??

こちらNHKのサイトで2022年11月24日に記事がでてますね。

わかり易いので参考にしてください。

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